岸田文雄首相(Photo by SHUJI KAJIYAMA/POOL/AFP via Getty Images)

次世代戦闘機の移転、国益追求基盤に…防衛省「防衛産業の波及効果を期待」

参院予算委員会では6日、日英伊で共同開発される次世代戦闘機と第三国移転をめぐり、熱心な議論が交わされた。有村治子参院議員(自民党)は、移転が防衛産業の基盤維持強化や先端技術の習得に大きくつながると指摘。輸出に難色を示す公明党と調整を進める岸田政権の姿勢を問うた。

日英伊は昨年12月、東京の調印式で次世代ステルス戦闘機「テンペスト」の共同開発に向けた国際条約に調印。中国やロシアなど専制体制の国の脅威が増す中、民主主義国による制空権の優位性を固める決定的な一歩を踏み出した。

次世代戦闘機はパートナーの3か国以外からの調達が予想されている。岸田文雄首相は「第三国移転によって、我が国の求める性能を実現し、共同開発の成功にもつながる。国民の命と暮らしを守る好ましい安全保障環境の実現につながり、国益となる」と強調。「政府与党で調整を進め、検討を前に進めていく」と手続きにも言及した。

▶ 続きを読む
関連記事
中ロ艦隊が日本列島を半周。中ロ海軍の艦艇4隻が沖縄周辺から太平洋を北上し、宗谷海峡を通過。日本列島東方の海域を広範囲に航行した
防衛装備庁は15日、長射程自爆型無人機(UAV)の脅威に対処する「迎撃ドローン早期取得プログラム」の実証試験について、4社を受託企業に決定した。今回のプログラムは、従来の防衛装備品調達の進め方そのものを変える試みといえる
中国共産党(中共)による軍事的脅威が日増しに強まる中、日本の小泉進次郎防衛相は、防衛力を強化するため、日本は「国家安全保障における核兵器の役割」について議論する必要があると公に表明した。
中国海軍駆逐艦が沖ノ鳥島周辺の日本EEZ内で実弾射撃を実施。中露艦隊は宮古海峡を経て太平洋側へ展開し、日本周辺で同時多発的な活動を確認した
戦争被爆国として日本では長く、核武装はもとより核をめぐる議論自体がタブーとされてきた。小泉進次郎防衛相は17日に、安全保障をめぐり「日本にとっては議論するのが難しい課題だが、触れざるを得ない一つは核だ」と述べた