果物はおいしいだけでなく、ビタミン、ミネラル、抗酸化物質が豊富で、健康に役立ちます。今日は心臓に良く、心臓病のリスクを軽減する4つのスーパーフルーツをご紹介します。その効果や最適な摂取方法について詳しく理解しましょう。
1.ブルーベリー
ブルーベリーは栄養価が高く、心臓血管系疾患の予防に役立ちます。 研究によると、ブルーベリーには抗炎症作用や抗酸化作用があるほか、血管や血糖値の調節に有益な効果があります。1日3分の1カップ(約50グラム)のブルーベリーを摂取すると、心血管疾患、2型糖尿病、死亡のリスクを減らすことができます。
さらに、ブルーベリーは体の他の部分にも健康効果をもたらす:
・目の疲れを解消
ブルーベリーには、アントシアニンが豊富に含まれています。アントシアニンは強力な抗酸化物質で、目の網膜を保護し、視力や目の疲れを改善し、緑内障などの眼病を予防する働きがあります。
・腎臓を補い、抗老(アンチエイジング)効果も
ブルーベリーは青黒い色をしています。中医学では黒は腎臓に対応すると考えられています。ブルーベリーを食べることは腎臓によく、老化のプロセスを遅らせ、体を丈夫にします。ブルーベリーの強い抗酸化力はフリーラジカル(人の体を酸化させるもの)のダメージに抵抗し、肌や髪の健康を保つ作用があります。
・腸の健康
ブルーベリーは生でも食べられますが、ドライブルーベリーやブルーベリーケーキなど、スナックやデザートにして食べられます。また、無糖のチーズにブルーベリーを加えると、チーズに含まれるプロバイオティクス(善玉菌)とブルーベリーに含まれるペクチンが腸の蠕動運動を促進し、便通を改善します。
ブルーベリーの実の表面に白い粉がついています。それは果実が自分を保護して乾燥を防ぐために分泌する「ブルーム(果粉)」と呼ばれるものです。 安心してそのまま食べても大丈夫です。洗い方はブルーベリーを冷水に浸した後、流水で洗いましょう。
2.サクランボ
サクランボは「心臓のアスピリン」とも呼ばれています。心臓の血管の詰まりを取り除き、心臓の健康を守ることができます。研究では、さくらんぼにはアントシアニン、ケルセチン、カリウム、繊維質、ビタミンC、カロテノイド、メラトニンなどの生物活性成分が豊富に含まれていることが判明しました。心血管疾患、ガン、糖尿病、炎症性疾患、アルツハイマー病の予防効果の可能性があります。
・血を補い、血色を良くする
サクランボは鉄分、カルシウム、カリウムなどのミネラルを含み、骨の健康を増進し、血液の循環を促進し、胃腸の機能を改善できます。 中医学の古書によると、サクランボを食べると、顔色が良くなり、血色のいい肌になり、元気が出るようになります。
サクランボに含まれるアントシアニンには抗酸化作用と抗炎症作用があり、関節炎や痛風の予防と治療に効果的です。関節炎を持つ方はさくらんぼを食べることで、腫れや痛みが軽減されます。痛風の方はさくらんぼを食べることで尿酸を下げ、痛風発作の可能性を減らすことができます。
・脳の健康を促進し、記憶力向上に寄与する
12週間のランダム化比較試験では、軽度から中等度の認知障害を持つ高齢者が、1日200mlのさくらんぼ果汁を飲むことで、会話の流暢さ、短期記憶、長期記憶が改善されました。
中医学では、さくらんぼに薬用的価値があり、植物全体が薬用に使えるとされています。 貧血や虚弱体質の人は、さくらんぼを食べることで気(エネルギー)を補い、風邪を予防することができます。さくらんぼの葉、枝、根は胃を温め、出血を止め、解毒の効果があります。
3.桑の実(マルベリー)
桑の実は、血中脂質を低下させ、心臓血管系を保護する機能を持っています。高脂血症マウスにドライ桑の実を3か月間与えたところ、マウスの動脈壁の線維化および心臓肥大、大動脈コラーゲン線維蓄積、肝臓への脂肪の蓄積 (脂肪沈着)が改善されました。この結果は、ドライ桑の実が血管線維症や心肥大を改善し、心筋梗塞を予防し、高脂肪食による体重増加や内臓脂肪・肝脂肪の蓄積を予防できることを示唆しています。
・腎を補い血を養う、髪を黒くし、目を明るくする
桑は、古代中国では皇帝の栄養食品に使用されました。その形が腎に似ているため、腎に関連する疾患の治療にも使われていました。中医学の古本によると、桑は肝臓と腎臓を養い、血液を養い、人々の髪を黒く、目を明るくすることができます。女性が定期的に桑の実を食べると、肌が白くなめらかになります。月経の前後でも顔色がよく、元気を保つのに役立つと言われています。
・長生きとアンチエイジング
古代には、「扶桑丸」という食事療法があります。これは、桑の実または桑の葉に、ゴマ、はちみつを混ぜて、錠剤にしたもので、現代のアンチエイジング食品に相当します。味は甘くて美味しく、カルシウム補給、抗酸化作用、若返り効果があります。
桑の実ジャム:「扶桑丸」が入手できない場合は、桑ジャムを黒ゴマの粉と一緒にトーストに塗って、朝食として食べてみてください。また、温かい紅茶にスプーン1、2杯の桑の実ジャムを入れて、桑の実入りの紅茶のできあがりです。
4.ラズベリー
心血管疾患の危険因子はたくさんあります。研究結果は、ラズベリーの摂取で、LDLコレステロール、収縮期血圧、空腹時血糖値、肥満度指数(BMI)、糖化ヘモグロビンなどが顕著に低下すると示しています。ですから、ラズベリーは心血管疾患の予防に役立つ可能性があります。
ラズベリーには以下の効果があります:
・夜間頻尿の改善
中医学の古典には、ラズベリーは腎臓に有益であり、夜間頻尿を改善し、夜中の頻尿の苦痛を和らげ、より安らかな睡眠を可能にすると記録されています。
・糖尿病の改善
ラズベリーは中医処方の「白茯苓(ブクリョウ)丸」の組成の一つでもあります。白茯苓丸は尿量過多、足が細くなり、腰や足が弱くなるなど症状の治療に使われています。これは糖尿病の症状の一部と似ているので、白茯苓丸は同じ症状の糖尿病患者にも有効と言えるでしょう。
・脂っこさ対策
ラズベリーは生でも食べられますし、冷凍ラズベリーは少し解凍してから食べられます。ヨーグルトやシリアルにラズベリーを加えると、甘酸っぱい味になります。少し酸味のあるラズベリージャムを焼いた肉に添えれば、肉の脂っぽさが中和され、さらにおいしくなります。
上記の4つの果物には心臓を保護する効果などの健康効果がありますが、バランスの取れた食事が健康には一番なので、食べ過ぎないように注意することが大切です。
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