能登半島地震発生から5日目を迎え、最大震度7を観測した石川県では、これまでに92人の死亡が確認された。写真は輪島市で4日、損壊したマンホールの近くを歩く警官(2024年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)
能登半島地震発生から5日目を迎え、最大震度7を観測した石川県では、これまでに92人の死亡が確認された。写真は輪島市で4日、損壊したマンホールの近くを歩く警官(2024年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

能登半島地震の死者92人に、安否不明242人 発生5日目

[東京 5日 ロイター] – 能登半島地震発生から5日目を迎え、最大震度7を観測した石川県では、これまでに92人の死亡が確認された。同県内では多数の建物が倒壊、道路が寸断され、孤立集落も発生。救命救助活動が続いているが、生存率が下がるとされる被災から72時間が経過、242人の安否が分かっていない。

石川県によると、5日午前8時現在、輪島市で55人、珠洲市で23人、七尾市と穴水町で各5人、能登町で2人、羽咋市と志賀町で各1人の死亡が確認されている。輪島市や珠洲市を中心に、安否不明者は5日午前9時時点で242人に上る。石川県内では373の避難所に3万3000人超が避難。道路の断絶で輪島市、珠洲市、七尾市、穴水町、能登町では孤立集落が発生し、支援物資が届きにくい状況にある。

岸田文雄首相は4日夜の民放番組で、能登半島地震への対応として予備費からの支出を先行させるが、必要なら予算を柔軟に確保していく考えを示した。4日の非常災害対策本部会議後には、3日時点で2000人程度だった自衛隊員の派遣を4日中に4600人に増強するなど支援を強化していくと述べている。

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