23年横浜のモータショーに展示された日産のEV「サクラ」(Photo by RICHARD A. BROOKS/AFP via Getty Images)

<寄稿>中国主導のEVシフトの限界が見えた 内燃機関の逆襲?

EV(電気自動車)は自動車産業の主役になるかーー。このような議論が最近盛んだ。それは中国の自動車産業とEV生産の急成長と共に語られる。私の個人的な意見だが、EVは自動車産業で重要な位置を占めるだろうが、すべてがそれに置き換わることはないだろう。内燃機関も燃料も進化しているためだ。

「EVの時代」と言われても、日本では実感しない人が多いかもしれない。日産のEV「SAKURA(サクラ)」などヒットするモデルも出ているが、生活の中でEVが身近になったと感じる人は、購入などをしない限り少ないだろう。外見上、既存のガソリン車とEVは大きく変わらない。

日本ではすでにEVの一種である電動と内燃機関を状況で使い分けるハイブリッド車(HV)が売れ、定着している。トヨタが1997年に初代「プリウス」を発売して以来、他メーカーも追随して、高級車から軽自動車まで多様な車種でHVが作られ、今では国内の新車販売の半分を占める。

▶ 続きを読む
関連記事
中共当局による突然の公演中止にもかかわらず、浜崎あゆみは無観客の上海会場でフルステージを完遂。毅然とした姿勢が中国内外で称賛を集め、政治的圧力を上回る“完勝”を果たした
三年もの間、民の課役をゆるし倹約を貫いた仁徳帝。民の竈の煙に安らぎを見いだしたその御心は、豊かさの本質を問い直す今の日本にも静かに響いている
浜崎あゆみの上海公演が中共の意向で急遽中止。しかし彼女は観客なしで本番同様のライブを完遂し、世界から称賛を集めた。中共は虚偽説明で一時しのぎのごまかしを図るも、浜崎の冷静な対応が評価を高めた
中国共産党軍は日本を恫喝するも、その実態は装備・組織面で脆弱。日中が衝突すれば、中国側の実力不足が露わとなり、宣伝とは逆に軍の限界が明確にされる状況にある​
中共軍は軍事的示威を強める一方で、実戦能力や装備面での課題が多数露呈。日本の防衛態勢と比較し、その脆弱性が浮き彫りになっている