メキシコ大統領、米国務長官と会談 移民問題協議
[メキシコ市 27日 ロイター] – メキシコのロペスオブラドール大統領と同国を訪問中のブリンケン米国務長官は27日、メキシコ市で会談した。
ロペスオブラドール氏は会談後、米国と重要な合意に達したとソーシャルメディアに投稿した。ただ、詳細は明らかにしなかった。
移民や経済、安全保障分野における米国との連携を議論するため協議を要請したと明らかにした。
会談には米国のマヨルカス国土安全保障長官も参加した。同氏はソーシャルメディアに「非常に生産的な会談だった」と投稿した。地域の移民問題は地域の解決策が必要だと説明した。
ブリンケン氏も会談後ソーシャルメディアに「米国とメキシコのパートナーシップは、両国、そしてアメリカ大陸全体の繁栄と安全保障にとり極めて重要だ。ロペスオブラドール氏とこれらの問題や非正規移民を減らす共通の取り組みについて話し合うことができた」と投稿した。
また、メキシコのバルセナ外相はブリンケン氏が率いる代表団と会談。不法移民などの増加を受けて米政府が閉鎖した両国を結ぶ国際鉄道路線の再開を訴えた。
米税関・国境警備局(CBP)は今月メキシコからの移民の不法越境などが急増しているとして、テキサス州イーグルパスとエルパソにある鉄道路線の鉄橋を一時的に閉鎖した。
バルセナ氏は「国境再開の重要性は優先事項だ」と述べ、「経済的な問題だけでなく、移民の構造的原因についても話し合っている」と説明した。
ロペスオブラドール氏はこの日、米議会は中南米とカリブ海諸国の貧しい人々に投資すべきだと指摘。記者会見で「人々の発展に投資する方がより効率的かつ人道的であり、それはわれわれが常に提案してきたことだ」と語った。また、来年の米国の選挙で移民問題が争点になることを期待していると述べた。
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