中国からの気球、脅威レベルに応じて対処へ=台湾国防部
[台北 20日 ロイター] – 台湾国防部(国防省)は20日、中国の気球が何度か台湾海峡の中間線を越えた問題について、脅威レベルに応じて対処する方針を示した。
台湾国防省によると、今月に入り中国の気象観測用とみられる複数の気球が台湾海峡の暗黙の「休戦ライン」である中間線を越えている。
国防省の孫立方報道官は記者団に10月から3月にかけて風向きの影響で中国の気球が定期的に目撃されるようになると述べた。
「これまでに目撃されたのはほとんどが気象観測用の気球だ」とし、「中国本土からのものだが必ずしも人民解放軍のものではない」と説明した。
国防省は脅威レベルに応じて中国の気球に対処するが、具体的な対処法は公表しないとした。
台湾当局は来年1月の台湾総統選を前に中国の軍事的・政治的活動に警戒を強めている。
関連記事
米軍は台湾海峡を含むインド太平洋地域で分散配置を推進。HIMARSや空母を南西諸島やフィリピンに展開し、脅威に対応。3隻の空母や最新兵器を活用し、中国を牽制する動きを強化
米インド太平洋軍司令官パパロ大将は、中共による台湾侵攻は米軍の優位性により「極めて困難」と指摘。海上封鎖も突破可能と自信を示した。中共軍の台湾周辺の活動は活発化している
11月18日、イギリスのスターマー首相は、G20首脳会議出席中、中国共産党(中共)の習近平党首と会談を行った。中共の人権問題を批判し、特に拘束されている香港の元メディア大手、黎智英氏や、中共による制裁を受けたイギリス議会議員について言及した。
台風21号が去った後の台湾の町はボロボロ…
台湾国防部(国防省)は29日、フランス海軍の艦艇が台湾海峡を北方向に向けて航行したと発表した