12月3日、民進党の頼清徳氏と蕭美琴氏の選挙本部設立総会が開催された(Photo by Annabelle Chih/Getty Images)

香港式の平和はいらない! 民進党候補は台湾の平和と尊厳を守る選択肢を主張

2024中華民国大統領選挙まであと40日余り。12月3日、民進党総統候補・頼清徳(らい せいとく)氏の選挙本部設立総会が台北市で開催された。頼清徳氏は「台湾はすでに世界の台湾であり、経済力もあり、昔のやり方に戻る必要はない」と述べた。

蔡英文総統は後援演説で、誰も戦争は望んでおらず、平和を望んでいるが、「私たちは香港式の平和を望んでいるのではなく、尊厳のある平和を望んでいる」と述べ、有権者に対し、台湾の平和を尊厳を持って守るため、頼清徳氏と蕭美琴(しょう びきん)氏を選ぶよう求めた。

頼清徳氏は、ここ数年、蔡英文政権の下で、台湾は世界に向かって大きく前進しており、民進党の統治は、中国に頼るのではなく、台湾に頼る方が良いことを証明したと述べ「国民党が主張する中国に頼るしかないという時代はすでに終わり、現在の台湾の経済力では、元の道に戻る必要はないし、戻してはいけない」と主張した。 

▶ 続きを読む
関連記事
宏福苑火災の発生後、警報システムや工事監督の在り方を問う声が強まっている。しかし、独立調査を求めた学生の拘束や大学内掲示の封鎖など、市民社会の活動に対する制限も目立ち始めた。火災対応を通じて、香港の統治や言論環境に変化が見られる
浜崎あゆみの上海での公演がキャンセルされた後の行動に称賛が集まっている。中共政府の常軌を逸した日本への外交攻撃に巻き込まれたが、今回のトラブルはかえってチャンスを広げる結果となるかもしれない。
香港・宏福苑の大火で死者は146人に達した。修繕工事入札を巡り親中派議員の業者擁護疑惑や監督機関の警告軽視が浮上し、中共の「一党独裁」による腐敗との批判が強まっている
台湾海峡の緊張が高まる中、台湾の頼清徳総統は26日、総額400億ドル(約6兆円)を投じ、高度な防空システム「台湾の盾」を構築する方針を示した。米トランプ政権で安全保障担当補佐官を務めたロバート・オブライエン氏も、「頼総統の判断は完全に正しい」と支持を表明している。
香港大埔の宏福苑団地で大規模火災が発生。死者128人、89体の身元は未確認。救助や捜索が続く中、当局は設備業者への法的措置も検討中