11月28日、米ニューヨークのインターコンチネンタル取引所(ICE)で、カカオ豆先物価格が46年ぶりの高値を更新した。写真はカカオの実。コートジボワールのシンフラで4月撮影(2023年 ロイター/Luc Gnago)

NYカカオ豆が46年ぶり高値、西アフリカ産地の天候不順で

[ニューヨーク 28日 ロイター] – 米ニューヨークのインターコンチネンタル取引所(ICE)で28日、カカオ豆先物価格が46年ぶりの高値を更新した。アフリカの生産量が限られているため、業界がICEの在庫を利用しようとしていることが背景にある。

先物3月限は同日、一時1トン当たり4219ドルと、1977年9月以来の高値を付けた。終値は4201ドルで、前月比1.7%(71ドル)の上昇。

西アフリカの天候不順により、世界的な供給不足は現在の2023─24年シーズン(24年9月まで)で3年連続となる見通しで、こうした需給ひっ迫が引き続き価格を支えている。

さらにICEの欧州と北米の認証倉庫のカカオ豆在庫はこの数カ月減少しており、価格上昇に拍車をかけている。

ストーンXのアナリストは、ここ数カ月、多くの市場関係者がICEのカカオ豆を利用する選択をしたが、ほとんど受け渡されていないと述べた。

世界の2大生産地であるコートジボワールとガーナの港湾から輸出されるカカオ豆の供給ペースは前年を下回っており、改善の兆しはない。

米国を拠点とするカカオ豆のトレーダーは、西アフリカの状況はロンドンとニューヨーク両方のエンドユーザーにとって引き続き懸念材料になると指摘。ドル安もニューヨークの価格押し上げ要因になっていると付け加えた。

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