2023年2月8日、韓国亀尾市の亀尾芸術センター・グランドホール(Gumi Arts Center–Grand Hall)で行われた神韻芸術団世界公演のカーテンコール (Kim Guk-hwan/The Epoch Times)

【民主主義を守る】韓国での神韻公演を支援すべく米議員が緊急呼びかけ

米国発の芸術団が中国共産党の妨害を受け、韓国での公演停止の危機にさらされている──。

国際社会が注視すべきこの事態を受け、米国のミシェル・スティール下院議員がエポックタイムズに寄稿した。

「中国共産党の口出しを許すか、それとも表現の自由と民主主義を守るかという選択の問題だ」とし、韓国と国際社会にはっきりとした態度を示すよう呼びかけている。

11月11~17日にかけて、APEC首脳会議がサンフランシスコで開催され、韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領を含むアジア各国の首脳が集まった。米中関係が注目を集めたが、米韓関係など、同盟国との関係がより重要なのは間違いない。

韓国はいくつかの面で中国共産党からの厳しい圧力に直面している。この重大な局面において、米国は同盟国が中国共産党の指導者に対して強く立ち向かえるよう支援しなければならない。尹氏は1つの問題に直面している。韓国での芸術公演に対する中国共産党の口出しを許すか、それとも表現の自由と民主主義を守るかという選択の問題だ。表現の自由と民主主義は、韓国が苦労して勝ち得た価値だ。

米国を拠点とする神韻芸術団の韓国公演が、中国共産党の圧力および経済的抑圧による大規模な妨害を受けている。神韻は2006年にニューヨークで設立された非営利団体で、五千年の歴史を有する中国伝統文化の真髄を蘇らせることを使命としている。古代の仏教や道教の価値観から着想を得ており、精神性に根ざしたパフォーマンスを披露している。これまで神韻はニューヨークのリンカーン・センターやワシントンのジョン・F・ケネディ・センター、パリのパレ・デ・コングレ・ド・パリなど、多くの一流劇場で公演を行ってきた。

私はカリフォルニアで彼らの公演を鑑賞する機会に恵まれた。中国の古典文化や美徳がショー全体を通して表現されていることに感動した。一方で、韓国では2024年に向けた会場の確保が難しくなっていることも、私の知るところとなった。韓国では長年にわたり神韻公演が開催されており、昨年は韓国国立劇場での公演が完売したにもかかわらず、そういった困難に直面しているという。

早くも2006年から、中国の外交官は、神韻を拒絶し契約を破棄させるために、経済的影響力を行使し、韓国の地方当局者や劇場に圧力をかけてきた。ビザの発給拒否や中国人大学生の削減、中国での韓国ドラマの流通制限といった脅しをかけてきた。多くの場合こうした脅しは失敗に終わっている。2007年以来、神韻は韓国の複数の都市で150回以上の公演を行ってきた。しかし、いくつかのケースでは圧力がうまく行ったこともあり、2016年には公演開始予定日の2日前に公演がキャンセルされた。

尹政権は、「協力」を望む中国共産党側を安心させつつ、米国やアジアの民主的な同盟国との関係強化に努めている。そんな中で、中国共産党政権が圧力を倍加させているように見える。残念ながら、2022年9月以降、韓国での神韻公演の申請は13件却下されている。神韻は設立以来初めて、韓国で公演ができないかもしれないという現実に直面している。

韓国は今、力強く立ち上がらなければならない時期にある。ここで中国共産党の意向に屈してしまえば、今後の政策決定にとって憂慮すべき前例となる。中国共産党政権は、この地域を支配する野心を高めるなかで、より攻撃的になっている。抑圧に直面しても自由を守ることは、民主主義政府の義務だ。そのため、私は尹氏に書簡を送った。それはまた、韓国の市民が感動的で美しいパフォーマンスを鑑賞する機会を確保するためでもある。

中国共産党はいかなる他国の決定にも口出しすべきではない。まして自由で民主的な国に対してはなおさらだ。神韻は、中国共産党が最も恐れる価値観、すなわち信仰の自由と表現の自由を象徴する存在だ。私たちは、神韻への弾圧を含め、民主主義を弱体化させるいかなる試みに対しても、共に力強く立ち上がらなければならない。

関連記事
イラン当局のAI合成動画でモジタバ・ハメネイ師の生存偽装が衣服の矛盾で露呈。ロンドンの億ポンド資産、海軍壊滅、監視企業爆撃、フーゼスターン石油反乱、女子サッカー選手亡命が体制の6亀裂を象徴
日本の戦略的覚醒は、もはや理論上の議論ではない。現実の政策として進行している。ここ数週間、東京は日本最西端の有人島であり台湾から約70マイル(約110キロ)に位置する与那国島に、最新の地対空ミサイルシステムを配備する計画を確認した。
中国の王毅外相が全人代会見で米国の「拳は硬い」と認め、中共のイラン支援力不足を露呈。米中関係で台湾に触れず、日中でも高市氏を名指しせずトーンダウン。外交の脆弱さが浮き彫りに​
中国外交部の台湾高官訪日に対する非難の裏には、日本の沖縄主権を脅かす「三戦」の罠が潜んでいる。表面的な恫喝に怯むことなく、毅然とした対抗措置と国際社会への情報発信の重要性を説くオピニオン記事
マドゥロ政およびチャベス前政権の下で、ベネズエラはかつて南米で最も豊かな国であり、世界でも上位20位に入る富裕国家の一つとされた地位から、「破綻した産油国」へと転落した。