11月9日、欧州連合(EU)の欧州委員会は、違法・有害コンテンツから未成年を保護する対策について、米アルファベット傘下の動画投稿サイトユーチューブと中国系短編動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」に11月30日までに回答するよう求めたと発表した。写真はユーチューブとTikTokのロゴ。ボスニア・ヘルツェゴビナのサラエボで2020年9月撮影(2023年 ロイター/Dado Ruvic)

EU、ユーチューブとTikTokに未成年保護策の説明要求 月内に

[ブリュッセル 9日 ロイター] – 欧州連合(EU)の欧州委員会は9日、違法・有害コンテンツから未成年を保護する対策について、米アルファベット傘下の動画投稿サイトユーチューブと中国系短編動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」に11月30日までに回答するよう求めたと発表した。

EUの新規制「デジタルサービス法(DSA)」は大手IT企業に対し、特に未成年向けの有害・違法コンテンツ対策の強化を求める内容で、アルゴリズムによる機能の透明性を高めることなどを義務付けている。違反すれば売上高の最大6%の罰金が科される。

ロイターは8日、EUのブルトン欧州委員(域内市場担当)が近くユーチューブとティックトックに対し、未成年保護策の詳細な説明を求めると伝えていた。

グーグルとティックトックはコメント要請に応じていない。

欧州委は「(両社からの)回答の評価に基づき、委員会は次のステップを検討する」としている。

関連記事
台湾では海底ケーブルが損傷を受けるケースが増えていた。先日、中国の貨物船がアンカーでケーブルを破壊していたという指摘がされ、中共の関与の可能性が浮上している
中共のハッカーが侵入したアメリカの通信ネットワークが以前より深刻で被害を受けた企業も多い事が判明。
カナダのジャスティン・トルドー首相が自由党党首を辞任すると発表し、新党首が選出されるまで首相職を継続する意向を示した。後任党首を巡る動向に注目が集まる。有力候補が次々と取り沙汰される中、自由党の行方が今後のカナダの政局に大きな影響を及ぼす。
中国共産党(中共)のハッカーが数年にわたりフィリピン政府を標的にしたサイバー攻撃を行い、軍事データを盗み出していたことが判明。特に南シナ海の領土問題に関連する文書が含まれていたとされる。
米司法省は、TikTok禁止令の執行延期を求めていたトランプ次期大統領の要請を拒否するよう求めている。TikTokは中国のByteDance社が運営しており、米国政府は国家安全保障上の脅威を懸念。安全保障リスクが懸念される企業をトランプ氏が擁護する理由は?