イスラエルとイスラム組織ハマスの衝突を受けて、政治的主張のためにハッキングを行う「ハクティビスト」集団がイスラエルの標的をインターネット上で攻撃している。写真はPCを持つ男性とコンピューターコードの画像を重ね合わせたイラスト。2017年5月撮影(2023年 ロイター/Kacper Pempel)

親ハマスのハッカー集団、イスラエルの標的にサイバー攻撃

[10日 ロイター] – イスラエルとイスラム組織ハマスの衝突を受けて、政治的主張のためにハッキングを行う「ハクティビスト」集団がイスラエルの標的をインターネット上で攻撃している。

調査会社レコーデッド・フューチャーは「既存の(ハクティビスト)グループと新しいグループが主張する被害が1日に数十件出ている」と指摘した。

ハマスを支持するハッカー集団「アノンゴースト」はイスラエルの緊急警報アプリを混乱させたと主張している。

「アノニマススーダン」と呼ばれる別のグループはイスラエルの重要なインフレを積極的に標的にしているとテレグラムに投稿した。ただ根拠はほとんど示していない。

セキュリティーアナリストによると、データを大量に送りつけてサーバーをダウンさせる「DDoS(ディードス)攻撃」の被害を受けたイスラエルのウェブサイトは100以上に達した。

エルサレム・ポストのアビ・メイヤー編集長は、攻撃により過去数日間、サイト閲覧がしばらくできなくなったと説明し、「これは報道の自由に対するあからさまな攻撃だ」と非難した。

ロシアがウクライナに侵攻した際にもウクライナを支持するハッカーがロシアのウェブサイトやオンラインサービスを攻撃したと主張している。

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