9月26日、英国は、ドイツと新たなパートナーシップのもとで緊密に協力し、水素の国際貿易を支えていく方針を明らかにした。写真は世界初の水素輸送船。日本の川崎重工業が建造した。提供写真(2023年 ロイター/HySTRA)

英独が水素で協力、ネットゼロ達成に向け

[ロンドン 26日 ロイター] – 英国は26日、ドイツと新たなパートナーシップのもとで緊密に協力し、水素の国際貿易を支えていく方針を明らかにした。

英国はこの合意に関する声明で、両国はエネルギーミックスにおける低炭素水素の活用加速に向けても協力するとした。

英政府のエネルギー担当当局者は「両国にとどまらず国際貿易に資するよう」燃料としての水素開発を支えるとし、この取り組みが2050年までに温室効果ガス排出を実質ゼロ(ネットゼロ)にする足がかりになる可能性を持っているとした。さらに、今回の協力を通じて「高価な化石燃料を脱却し、エネルギーの安全保障を向上できる」と述べた。

英国は22年4月、水素生産量を30年までに最大10ギガワットに倍増し、少なくともその半分を水電解で製造した水素にするとの方針を公表。それに向け、政府は20年代に新たな低炭素水素製造プロジェクトの商業展開を支援する目的で2億4000万ポンドのネットゼロ水素基金を創設した。

一方ドイツ政府は、生産方法の最適化に向け7億ユーロを水素研究に割り当てる方針を打ち出しているほか、30年までに電解装置の水素生産能力を10ギガワット以上にする目標を設定している。

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