温暖化対策という「幻想」からの脱却、スウェーデンの例から再考する
スウェーデンは人口わずか1千万人ほどの小国だが、高度な工業化を遂げている。世界クラスの自動車や「サーブ39グリペン」といった戦闘機の設計・製造などに例示されるように、生産性の面でスウェーデンに匹敵する国はほとんどないだろう。
しかし、電力コストが高騰すれば生産性が低下し、他国の工場との競争力を失い、国内の工場が閉鎖または移転に追い込まれ、産業が崩壊してしまうという弱みを抱えている。
そんななか、生産性と競争力を維持するため、スウェーデンは最近、国際委員会の承認を待たずに「ネットゼロ政策」、すなわち温暖化対策の政策を変更することを決めた。
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