8月25日、貴州省にある日本料理店の店主が「愛国心を示すため」自らの手で店を破壊。その動画をSNSに投稿した。画像は自らの手で店を破壊する店主。(著名なツイッターアカウント「李老师不是你老师(李先生はあなたの先生ではない)」より)

福島処理水がらみの「反日病」が再発 日本料理店のオーナーが店を破壊=中国 貴州

福島第一原発処理水の海洋放出開始後、日本政府は「海水や近隣地域の水産物から、放射性物質であるトリチウムは検出されなかった」という検査結果を繰り返し発表している。にもかかわらず、中国政府は日本への反発を強めており、中国国内では再び反日ブームが巻き起こっている。

その背景にあるのは、中国国営メディアによる日本への批判報道にあるとみられる。そうした偏向報道によって科学的根拠に基づかない感情論が先行するとともに、これに与しなければ中国人として恥ずかしいというような「同調圧力」も加わって、中国の民衆の反日民族主義に再び火をつけたようだ。

中国のオンラインでは、日本製品の不買運動を促す書き込みが相次いでいる。また旅行会社では、日本向け団体旅行の予約キャンセルも増加しているという。

▶ 続きを読む
関連記事
中国のブロガーによれば、7月末以降に行方不明者を探す動画が全国で299本投稿され、行方不明者は各地で出ているという。主な対象は10代や20代から30代前半の若者で、大半が男性だという。
日系企業に「ありがとう」と感謝を伝え、補償金額を語っただけで動画が削除された。理由は「ぜいたく自慢」。中国では、報われた話そのものが許されないのか。
中国でフードデリバリー配達員が数百人規模で抗議。警察が介入し強制排除。年末の中国に漂う不穏な空気が、現場からにじみ出ている。
今年も中国でサンタが捕まった。ツリーは並ぶのに、サンタは捕まる。そして派出所はサンタでいっぱい。OKとNGが分かれる、中国のクリスマス事情
また社会報復か。中国・福州で暴走車。当局は「操作ミス」と説明するが、減速なしの逆走に市民は納得せず。