ロシア、プリゴジン氏を殺害との非難は「全くのうそ」と主張
[モスクワ 25日 ロイター] – ロシア大統領府(クレムリン)は、ロシア民間軍事会社ワグネルの創設者エフゲニー・プリゴジン氏がクレムリンの命令で殺害されたとの西側諸国の非難は「全くのうそ」だと主張した。検死結果を待つ必要があるとしてプリゴジン氏の死亡を追認しなかった。
クレムリンのペスコフ報道官は記者団に対して「今回の墜落事故と、プリゴジン氏を含む乗組員の悲劇的な死を巡って多くの憶測が飛び交っている」とした上で、「全て(の憶測)が全くのうそだ。この問題を扱う際には事実に基づく必要がある。まだ多くの事実は分かっていない。調査の過程で実証される必要がある」と主張した。
西側諸国の政治家やコメンテーターは、ロシアのプーチン大統領がプリゴジン氏を殺害するように命じたと証拠を示さずに示唆している。プリゴジン氏は6月23―24日にロシア軍指導部に対する反乱を企て、これはプーチン氏が1999年に実権を握ってから最大の反逆劇となった。
ロシア航空当局は、プリゴジン氏が搭乗した自家用ジェット機が今月23日にモスクワ北西で墜落し、乗っていた全員が死亡したと発表している。
プーチン氏は24日、墜落事故で死亡した人々の遺族に哀悼の意を表し、プリゴジン氏については過去形で言及。プリゴジン氏とワグネル幹部が死亡したとされる「予備段階の情報」を引き合いに出してプリゴジン氏を称賛する一方で、いくつかの「重大な過ち」も犯したと訴えた。
ロシアの捜査当局は捜査を開始したが、墜落した原因はまだ不明。10人の遺体の身元も公式には認めていない。
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