オーストラリアと米国、「ゆるぎない同盟」の一環として安全保障パートナーシップを深化
オーストラリアと米国の国防相と外相は2023年7月下旬、両国の軍隊数千人がオーストラリア大陸全域でこれまでにない規模の合同軍事演習を実施するなか、戦力態勢、兵器開発、新興技術などを含む安全保障協力を深化させることで合意した。
さらに、通常兵器搭載の原子力潜水艦をオーストラリアが取得することになっている英国との3か国構想の進展に注目しつつ、訓練や演習、統合防空ミサイル防衛などの分野で日本との協力を拡大する計画を発表した。
ペニー・ウォン(Penny Wong)豪外相、リチャード・マールズ(Richard Marles)豪国防相、アントニー・ブリンケン(Antony Blinken)米国国務長官、ロイド・オースティン(Lloyd Austin)米国国防長官は、オーストラリアのブリスベンでの会談後の声明で、1951年に締結された豪米同盟は「かつてないほど強固なものになっている」とし、 「共通の価値観の絆に基づくこのパートナーシップは、安定と繁栄、そして平和を維持するという共通の決意を前提とした、戦略的な利益をもたらすものだ」と述べた。
関連記事
トランプ米大統領は12月25日、ナイジェリア北西部で活動する過激派組織「イスラム国(ISIS)」を標的とした「強力かつ致命的な攻撃」を実施したと発表。米国防総省の報道官は本紙に対し、今回の攻撃についてナイジェリア政府の承認を得て実施されたものだと語った。
トランプ大統領が海軍力強化に向けた新構想を発表した。過去最大級の「トランプ級」戦艦の建造やフリゲート艦の拡充により、米国の造船業復活を目指す
米沿岸警備隊は、ベネズエラから出港した石油タンカーを拿捕した。トランプ大統領による同国への「完全封鎖」宣言後、2隻目の押収となる
米軍は12月19日、米兵ら殺害への報復としてシリアのISIS拠点を空爆。トランプ大統領指揮のもと、精密誘導弾などを用いた大規模作戦を展開した。ヘグセス国防長官は「復讐の宣言」とし、断固たる姿勢を強調した
前太平洋陸軍司令官チャールズ・フリン氏が、中国の脅威に対抗する新戦略を語る。海空軍主体の視点を覆し、アジア各国の陸軍と連携する「分散型ネットワーク」の重要性や、サプライチェーン奪還の緊急性を提言する