中国、原油と金の準備を増やす 戦争に備えるか?
パンデミック後の中国の景気回復は、エコノミストの予想を下回り、様々な指標が経済の失速を示唆している。にもかかわらず、中国は原油と金を買い増している。
中国人民銀行 (以下、人民銀)は7月、9か月連続で金準備を増やしたと発表した。人民銀は先月に23トンの金を購入し、現在、総保有量は2137トンとなっている。
2023年上半期の中国の金輸入量は792トンで、前年同期比98%増加した。しかし、6月の金輸入は前月比29%減の98トンとなった。
関連記事
中国の鉄鋼業は不動産不況やインフラ投資減速により縮小傾向。2025年までに鉄鋼輸出が5割減少すると指摘している
中共が誇示してきた「一帯一路」は行き詰まりを見せており、世界の少なくとも14か国で労働者への賃金未払いが発生していると指摘されている。
キヤノンは、中国・広東省中山市にあるプリンター工場を事実上閉鎖した。日中関係が急速に冷え込む中、同工場の生産停止は中国からの生産移転と戦略的撤退の象徴として受け止められている
中国経済の悪化が続く中、多くの若者が失業や低賃金に苦しみ、親の援助に頼って生活している
かつては国際資本の非常に人気のある投資先であった中国市場は、現在では高リスクの環境とみなされている。