北朝鮮の金総書記、軍総参謀長を解任 戦争準備態勢強化呼びかけ
[ソウル 10日 ロイター] – 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記は、朴寿日・朝鮮人民軍総参謀長を解任した。また、戦争の可能性を見据えて準備態勢を強化し、兵器を増産し、軍事演習を拡大する必要性を強調した。国営の朝鮮中央通信(KCNA)が10日に報じた。
KCNAは朝鮮労働党中央軍事委員会の会議での内容を伝えたが、朴氏解任に関する詳細には触れていない。
朴氏の後任には、李永吉国防相が任命された。李氏が国防相にとどまるかどうかは不明。
金氏は会議で、兵器生産能力を拡大する目標を設定。ただ、詳細は報じられなかった。金氏は先週、兵器工場を訪れミサイルエンジンや大砲などの生産拡大を求めていた。
KCNAは、地図で韓国の首都ソウルやその周辺を指さす金氏の写真も報じた。
金氏は同国の最新兵器・装備で軍事演習を行い、戦闘準備態勢を維持する必要性も訴えた。
KCNAによると、9月9日の建国75周年に軍事パレードを開催する予定で、会議では準備に関する協議が行われたという。
関連記事
韓国憲法裁判所が尹錫悦大統領の弾劾審査を開始。与党内で少なくとも12名が賛成、党首韓東勲が辞職を発表。裁判所は証拠調査や公開弁論の準備を進め、最大6ヶ月で結論が出る。
尹錫悦韓国大統領が戒厳令の必要性を弁明。国家の安全を保護する措置として戒厳令を正当化し、全ての政治的責任を受け入れ、最終的には国民と共に戦うと誓った。
内乱容疑などで捜査を受けている尹錫悦大統領は、出国禁止措置となった。大統領は在任中に刑事上の訴追を受けないが、内乱または外患罪は例外となる。
尹錫悦大統領が戒厳令を発令し6時間で撤回。弾劾手続きが進む中、韓国政局は混乱し、東アジア地政学に影響を与える可能性がある。親中派の勢力と中共の浸透防止が焦点となり、トランプ再登板が情勢に影響するとの指摘も。
韓国の尹大統領は、非常戒厳を宣布する理由に「北朝鮮の共産主義勢力の脅威」を挙げた。この共産主義勢力の脅威とは、何なのか。実は北朝鮮だけではなく、中国共産党も韓国政治に深く浸透している。