ロシアの裁判所は、ロシアで収監中の反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏に懲役19年を言い渡した。4日、ウラジーミル州で撮影(2023年 ロイター/Evgenia Novozhenina)

ナワリヌイ氏に懲役19年、欧米は「不当判決」と批判

[メレホボ(ロシア) 4日 ロイター] – ロシアで収監中の反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏(47)が過激的な活動の扇動や過激派組織の創設などの罪に問われた裁判で、ロシアの裁判所は4日、懲役19年を言い渡した。ナワリヌイ氏および支持者らは、今回の追起訴はナワリヌイ氏の懲役を延ばし、より長期にわたり政界から締め出すためのでっち上げと主張した。

ナワリヌイ氏は詐欺などの罪ですでに計11年半の刑に服している。検察側は今回の追起訴で懲役20年を求めていた。

黒っぽい囚人服に身を包み、両側を弁護士に挟まれたナワリヌイ氏は、時折微笑みながら裁判官の話に耳を傾けていた。

米国務省は、この判決を「不当な裁判の不当な結末」と批判。欧州連合(EU)も、政治的動機に基づく判決だとし、ナワリヌイ氏の即時釈放を求めた。英国のクレバリー外相も、この判決は「ロシアが最も基本的な人権さえも完全に無視していることを示している」との見解を示した。

ナワリヌイ氏は弁護士や支援者を通じてソーシャルメディア上に声明を発表。「最大限に厳戒な警備の刑務所で19年。その年数は問題ではない。多くの政治犯と同様、自分が終身刑に服していることはよく理解している」とし、プーチン政権が倒れない限り自身には終身刑が待っているも同然だとした。

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