マコネル氏「沈黙事件」、米政治家の高齢化を浮き彫りに
[ワシントン 28日 ロイター] – 米上院共和党トップのマコネル院内総務が今週、記者会見中に突然黙り込む場面があり、米国の有力政治家が他の民主主義国の指導者よりもはるかに高齢であることが改めて浮き彫りになった。
80歳のバイデン大統領は米国の大統領としては史上最高齢で、ピュー・リサーチによると、世界の国家指導者の年齢の中央値(62歳)を20歳近く上回る。37歳のボリッチ・チリ大統領やマリン前フィンランド首相の祖父に当たる年齢だ。
しかしバイデン氏は何人かの米連邦議員よりまだ若い。共和党のチャック・グラスリー上院議員(アイオワ州)と民主党のダイアン・ファインスタイン上院議員(カリフォルニア州)は89歳、バーニー・サンダース上院議員(バーモント州)は81歳、マコネル氏も81歳だ。
連邦議会は70代の議員が多くを占める。分析サイト、ファイブサーティエイトによると上院議員の年齢中央値は65.3歳で過去最高。米国全体の年齢中央値38.8歳だ。
列国議会同盟(IPU)によれば、米上院の平均年齢は64歳と世界の議会で7番目に高齢で、国民の年齢がより高い日本、イタリア、ギリシャなどを上回る。
ロイターが実施した世論調査では、2024年の米大統領選にはバイデン氏も77歳のトランプ前大統領も出馬すべきでないと多くの有権者が考えている。
ピュー・リサーチによると、世界最高齢の国家元首は89歳のビヤ・カメルーン大統領で、バイデン氏は現職の高齢指導者10位には入っていない。
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