【寄稿】NATO首脳会議は成功だったのか?
12日、NATO首脳会議の開かれたリトアニアで、米国のバイデン大統領が岸田総理を公式の場でベタ褒めして話題になった。舞台でバイデン大統領が突然「話すつもりではなかったが言わせてほしい」と言い出し、岸田総理を指して「この男が立ち上がりウクライナを支援すると思った人は欧州や北米ではほとんどいなかった」と述べた。
NATO首脳会議を補完する形で開かれたG7首脳会議で共同宣言を発表した記者会見場での出来事だ。日本は今年G7会合の議長国であり、岸田総理はこの会議で議長を務めた。共同宣言ではウクライナへの支援を謳っているから、バイデン大統領は共同宣言を取りまとめた岸田総理に、「ご苦労様」とねぎらいの気持ちを表明したものと解釈できよう。
だが切り出しの言葉には明らかに棘(とげ)があるだろう。岸田総理が「立ち上がりウクライナを支援すると」自分を含めて誰も期待していなかったのに、彼は予想外に健闘してG7議長としてウクライナへの支援を見事取りまとめた、と褒めているのである。
関連記事
1989年に起きたことは、北京だけで終わったわけではない。そして、それは中国国内だけに限定されるものでもない
中国による突然の「対日批判」。現代の中国で起きている政治家たちの権力争いや失脚の裏側を、毛沢東時代の「文化大革命」の歴史と重ね合わせながら浮き彫りにする
米議会で提出された、チベットでのジェノサイド認定を求める超党派法案と、トランプ氏によるジミー・ライ救出への意欲を報じる。中国の弾圧に対し、米国が人権と経済の両面からどう対峙すべきかを問う解説記事
解説 定期的に、大衆は新たな微生物の脅威に直面する。そのパターンは常に一定だ。悲劇的な死や集団感染が発生すると […]
ヴィクター・デイヴィス・ハンソン氏がイラン情勢の終焉を鋭く分析。米国の軍事的優位と経済封鎖に対し、窮地のイランが取る生存戦略とは。中間選挙を控えたトランプ政権の思惑と、激化する膠着状態の結末を予測する