7月24日、モスクワ中心部のロシア国防省本館から約2キロ離れた場所で未明、ドローン(無人機)の破片が発見されたと、国営通信社が救急当局の情報として伝えた。写真はロシアの国防省。モスクワで2015年11月撮影(2023年 ロイター/Maxim Zmeyev)

モスクワにドローン攻撃、ロシアはウクライナ非難

[24日 ロイター] – ロシア国防省は、首都モスクワに24日早朝、ウクライナ軍のドローン(無人機)2機による「テロリスト攻撃」があったが、撃墜したと明らかにした。死傷者はいないという。

同省は通信アプリ「テレグラム」にドローン2機を撃墜し、破壊したと投稿した。

ソビャニン・モスクワ市長は、午前4時ごろに非居住用ビル2棟が被害を受けたが「重大な被害や死傷者」は出なかったとテレグラムに投稿した。

ドローン撃墜時にそのビルに衝突したのかは不明。国防省もモスクワ市長も、どこでドローンを阻止したのか明らかにしていない。

国営通信社は救急当局の情報として、国防省の建物から約2キロの距離にあるコムソモルスキー通りの建物付近でドローンの破片が発見されたと伝えた。コムソモルスキー通りとモスクワ南部のリハチェフ通りは閉鎖された。リハチェフ通りでは高層のオフィスビルに被害が出ているという。

ロシア国防省系テレビ局「ズベズダ」は、高層階の窓ガラスがなくなり、建物の構造にも損傷が見られるビルの動画をテレグラムに投稿した。

ウクライナ政府は現時点でコメントしていない。

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