7月7日、フィリピン軍は、南シナ海の係争海域で中国漁船が憂慮するほど増加しており、石油・ガス資源が豊富なリード堆(中国名・礼楽灘)の安全を脅かしているとする声明を出した。写真は2021年7月、マニラの金融街にある中国領事館の前で、「西フィリピン海を守れ」と書かれたものを掲げて抗議する活動家(2023年 ロイター/Eloisa Lopez)

中国漁船が憂慮するほど増加、南シナ海係争海域で=フィリピン軍

[マニラ 7日 ロイター] – フィリピン軍は7日、南シナ海の係争海域で中国漁船が憂慮するほど増加しており、石油・ガス資源が豊富なリード堆(中国名・礼楽灘)の安全を脅かしているとする声明を出した。

軍西部方面司令部(WESCOM)によると、リード堆のすぐ南にあるイロコイ礁(中国名・ゴウ藤礁)に「群がっている」中国漁船の数は、2月にはわずか12隻だったが、先月の時点で47隻にまで増えている。

WESCOMの報道官は「中国はわが国の主権を尊重し、漁船が群れるのをやめさせなければならない」と述べた。

在マニラ中国大使館からは今のところコメントは出ていない。

またフィリピン軍は、イロコイと同様にフィリピンの排他的経済水域(EEZ)内にあるサビナ礁(中国名・仙賓礁)で、中国海警局(沿岸警備隊)の船3隻と中国海軍の船2隻が「定期的に」航行していることを確認している。

WESCOMは「これらの動きは係争海域における中国の意図について懸念を抱かせる」と指摘した。

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