【寄稿】ロシア分裂後の世界情勢 中国がシベリア進出する可能性も
5月16日の報道1930(BS-TBS)は「プーチン体制崩壊ならロシア大分裂?欧米で広まる議論の現実味」という刺激的なタイトルに象徴されるように、ロシアがウクライナに敗北して、プーチン政権が崩壊した場合、ロシアはどうなるのかを集中的に議論していた。
タイトルに「欧米で広まる議論」とあるように、欧米では既にロシア敗戦後をにらんだ議論が密かに進行している。まだ戦争が決着していない段階で、気の早い議論だと思われようが、欧米では、この戦争をどう決着させるかを考える上で、様々な場合を想定したシミュレーションを行っている。転ばぬ先の杖の例えもあるように、あらゆる状況を想定して戦略を立てないと思わぬ事態が起こり大やけどをするのである。
そもそも、このウクライナ戦争自体が、あらゆる状況を想定せずに戦略を立てた結果である。事の起こりは、米ソ冷戦の終了だ。米国は1980年代、硬軟織り交ぜた戦略でソ連を翻弄し、遂には東ヨーロッパとアフガニスタンからソ連軍を撤退させ、冷戦終了に持ち込んだ。
関連記事
イランは反撃されることはないと過信し、代理勢力を通じた挑発を続けてきた。しかし、トランプとネタニヤフという「ルールを厭わない」指導者の登場が、その慢心を打ち砕く。軍事拠点を破壊され窮地に陥るイランの誤算を暴く
ホルムズ海峡はかつてイランの「切り札」だったが、今や最大の弱点に。輸出の大半を依存する構造が裏目に出て、封鎖は自国経済を直撃。米国の増産で抑止力は低下し、ホルムズ依存の力学は逆転しつつある
過度な除菌社会に警鐘を鳴らす。免疫システムを「筋肉」のように泥や細菌で鍛えるべきだと説き、自身の体験を交えながら、無菌化しすぎた現代社会に真の健康の在り方を問いかける
貿易は我々を豊かにするが、他国に依存しすぎると逆効果を招く可能性がある
現代のドローン脅威に対し、高額なミサイルで応戦する「コストの非対称性」を指摘。解決策として、安価な新型無人機や、イタリアの技術による低コストで高性能な「ハイテク火砲」の再評価と導入を提言する解説記事