2021年6月、上海市内の地下鉄で撮影 (Photo by HECTOR RETAMAL/AFP via Getty Images)

睡魔と闘う女子学生に、優しさを届けた女性 地下鉄内の一コマが語るもの=上海

今月10日に上海の地下鉄内で撮影されたとされる、ある動画がSNSに投稿され、多くの「いいね!」を得た。それは、眠気に襲われた女子学生に向けられた乗客の「優しさ」をとらえた一コマであったが、はたして本当に「美談」であるか、どうか。

動画のなかには、カバンを抱えたまま車内の席に座っているものの、毎日の勉強の疲れからか、睡魔と闘う中学生ぐらいの少女の姿があった。その時は、よほど眠気が強かったのだろう。少女は何度もがっくんと姿勢を崩し、座席から落ちそうになっている。

そんな少女の姿を見かねたのか、車内に立っていた中年女性が、少女の前へすっと歩み寄り、その頭を自分のお腹に引き寄せて寄りかからせ、支えてあげた。少女は、見知らぬ女性の親切に、すぐには気づいていない様子だった。

▶ 続きを読む
関連記事
黒タク急増で10時間走っても赤字? 中国・東北でタクシーが一斉スト。追い詰められた運転手たちの町で何が起きているのか
冬に入って以降、中国の多くの地域で呼吸器系疾患が流行のピークを迎えつつあり、少なくとも17の省でインフルエンザが流行している。北京では他地域に先駆けて流行がピークに達し、インフルエンザの陽性率は45%近くに上っている
日本維新の会の石平参院議員は4日、自民党の麻生太郎副総裁が「(高市首相は)中国からいろいろ言われているが、言われるぐらいでちょうどいい」と発言したことについて、「むしろ、中国から文句の一つも言われない日本の指導者の方が要注意であろう」と同意した
湖南省の湘雅二病院で新生児が2度の開胸手術後に死亡した。遺族は医療ミスを疑い、病院側は死亡原因も監視映像も示していないという。ECMOや呼吸器の取り外しも同意なしとされ、危篤時も父親は面会できなかった
中国SNS「ウェイボー(微博)」で異例の凍結ラッシュ。「于朦朧事件」に触れた人は次々と凍結され、利用者の怒りが高まっている。