3月10日、豪州・南オーストラリア州のマリナウスカス首相は10日、米英豪3カ国の安全保障枠組み「AUKUS(オーカス)」に基づく最初の原子力潜水艦は海外で建造されるかもしれないが、当初合意の8隻よりも多くなる可能性があると述べた。写真はオーストラリアのウォン外相。3日ニューデリーでの代表撮影(2023年/ロイター)

オーカス最初の原潜、海外建造の可能性も=南オーストラリア州

[シドニー 10日 ロイター] – 豪州・南オーストラリア州のマリナウスカス首相は10日、米英豪3カ国の安全保障枠組み「AUKUS(オーカス)」に基づく最初の原子力潜水艦は海外で建造されるかもしれないが、当初合意の8隻よりも多くなる可能性があると述べた。

豪連邦政府は原潜を南オーストラリア州の州都アデレードで建造する意向を示しているが、マリナウスカス氏は発注数については不明だと述べた。

ABCラジオ番組で「私の希望はここ南オーストラリアで最終的には8隻以上の原潜を建造することだ」と語った。「原潜の製造ラインが開始後に止まった例は世界のどこにもない。一度始めたらずっと製造し続けるものだ」と述べた。

ウォン外相はオーカスが南オーストラリア州にとって「非常に有益」であり、この協定により地元の雇用創出が期待されていると述べた。

ロイターは8日、豪政府がオーカスの一環として、2030年代に最大5隻の米バージニア級原潜を購入する方針だと関係筋の話として報じた。

アデレードは16年にフランスがオーストラリアのために12隻の潜水艦を建造する契約を勝ち取った時に拠点として選ばれた。ただ、豪政府はその後オーカスを優先してこの契約を破棄し、仏政府の怒りを買った。

アルバニージー首相は13日にバイデン米大統領およびスナク英首相と米西部サンディエゴで会談し、オーカスに基づく原潜導入計画の詳細を明らかにするとみられている。

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