米フロリダ州最高裁判所や米・中欧の複数の大学などのサーバーが、世界的に急速に広がっているランサムウエア(身代金要求型ウイルス)攻撃に遭ったことが、ロイターによるランサムノート(身代金を要求する通知)の分析で分かった。写真は2017年3月撮影(2023年 ロイター/Kacper Pempel/Illustration)

世界的なランサム攻撃、米フロリダ裁判所や欧米大学のサーバーも

[ロンドン/ワシントン 7日 ロイター] – 米フロリダ州最高裁判所や米・中欧の複数の大学などのサーバーが、世界的に急速に広がっているランサムウエア(身代金要求型ウイルス)攻撃に遭ったことが、ロイターによるランサムノート(身代金を要求する通知)の分析で分かった。

ランサムウエア攻撃の追跡サイト「Ransomwhere」によると、これらの組織は、週末に欧州で何千ものサーバーを機能不全に陥らせた攻撃の影響を受けた3800超の標的に含まれる。

同サイトは影響を受けた組織の名称を明らかにしていないが、ロイターは被害を受けたサーバーのインターネットプロトコルアドレスを調べることで、一部の特定に成功した。

これらの組織にどの程度の被害があったかは不明。

フロリダ州最高裁のポール・フレミング報道官はロイターに対し、影響を受けた設備が最高裁のメインネットワークと分離されており、州裁判所のシステムの別の要素を管理するために使用されていたと説明。

「フロリダ最高裁のネットワークとデータは安全だ」とし、州裁判所システムの他の部分の完全性にも影響はなかったと述べた。

米ジョージア州アトランタのジョージア工科大学、テキサス州ヒューストンのライス大学、ハンガリーとスロバキアの高等教育機関など、ロイターが取材した12大学は現時点でコメント要請に応じていない。

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