共和党ヘイリー氏、米大統領選に出馬表明へ 元国連大使
[ワシントン 1日 ロイター] – トランプ前米政権下で国連大使を務めた前米サウスカロライナ州知事のニッキー・ヘイリー氏が、2024年大統領選の共和党候補指名を目指して今月15日に同州で出馬表明する。事情に詳しい関係者が1日明らかにした。
既に立候補を表明しているトランプ前大統領と対決することになる。ヘイリー氏の広報担当者はコメントを差し控えた。
サウスカロライナ州は大統領選予備選が序盤に行われ、その後の行方を左右する重要州とされる。
ヘイリー氏は同州で衣料品店を経営して成功を収めたインド系移民夫婦の娘で、共和党内でジェンダーや人種の問題への対応で支持を得た。
17年から18年にかけて米国の国連大使を務め、断固として米の国益を守る人物であることをアピールした。在任中に米国はイラン核合意から離脱した。
州知事時代の15年には州議会議事堂の敷地から南北戦争時の南部連合(南軍)の軍旗を撤去する法案に署名し、全米の注目を浴びた。
ヘイリー氏が大統領選の共和党候補指名を勝ち取った場合、共和党で史上初の女性候補となり、党として初の非白人候補となる。
ヘイリー氏側近によると、早期に出馬表明するのは有権者の注目を集め、トランプ氏が独走する指名争いの流れを変えるためという。関係者は、サウスカロライナ州の多くの共和党大口献金者や議員らはトランプ氏の対抗馬を探していたと語る。
ヘイリー氏は週末に同州で行われたトランプ氏の集会に、同州選出のティム・スコット上院議員と共に参加しなかった。
大部分の米世論調査でヘイリー氏の支持率は1桁台で劣勢にある。ただ、ヘイリー氏は勝つ見込みの低い競争でトップに躍り出ることで政界の評判を得ており、劣勢から巻き返す可能性もある。
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