(大紀元)

米中、WTO会合で非難の応酬 鉄鋼・アルミ関税巡り

[ジュネーブ 27日 ロイター] – 世界貿易機関(WTO)が27日に開いた会合で、中国側が米国は「一方的ないじめっ子」だと指摘する一方、米国側は中国の違法な報復措置を糾弾し、互いに強く非難した。

米国が課した鉄鋼・アルミニウムの輸入に対する関税を巡りWTOがルールに違反していると判断したことに対し、米国側が控訴。これを受け、中国の李成鋼WTO大使は「米国のこうした問題行動は、米国が一方的ないじめっ子で、ルールを破り、サプライチェーンを混乱させているというイメージをはっきりと描き出している」と述べた。

一方、米通商代表部(USTR)次席代表のマリア・ペイガン氏は、中国との鉄鋼・アルミ関税を巡る紛争が会合の議題に上ったことでさえ遺憾だとし、中国が米国の輸出品に「違法かつ一方的な報復措置」を課していると非難。「中国の非市場的な政策や慣行の盾となるWTOは誰の利益にもならない」とした。

関連記事
12月20日、米国務省の外交団がシリアに到着した。バッシャール・アサド政権崩壊後、ワシントン高官がダマスカスを公式訪問するのは初めてとなる。
10年前、中共は「中国製造2025」計画を掲げハイテク製造業強国を目指した。しかし現在、中共は知的財産権侵害や不公正競争の指摘を受けている。EVや高速鉄道で進展も、核心的な技術は不十分だ。
英国のフィリップソン教育相は、中国による高等教育機関への影響について警戒を呼びかけている。庶民院での議論では、中国が公的機関や企業、大学にまで浸透している実態が指摘された。
12月16日、英豪閣僚級会議がロンドンで開催され、中共のスパイ浸透対策が主要議題となった。英国外相は中共スパイの楊騰波の入国拒否を支持し、豪州外相は複雑な国際情勢を指摘。英国の外国影響力登録制度の施行は延期され、中共の指定級が注目されている。
インド政府は、中国からの安価な鉄鋼輸入を抑えるため、最大25%の関税(セーフガード)の導入を検討している。この […]