アルミニウム研究で著名なクリストファー・エクスリー博士(提供写真)

アルミニウム毒性の専門家 25年勤めた大学から退職強要

クリストファー・エクスリー氏はアルミニウムの研究者で、世界でも知識が豊富な一人である。200以上の科学論文を発表しているが、いずれも査読されたものであり、広く引用されている。

しかし昨年7月、エクスリー氏は終身教授の座を追われた。これは彼の説明によると、彼の広範な科学的発見が、アルミニウムの安全性、特に人間の脳に隔離された場合の安全性に疑問を呈し始めたからだという。この重要な科学的発見を称賛する代わりに、大学は彼の研究への資金提供を取りやめたというのだ。

英国のスタッフォードシャーのキール大学で、エクスリー氏はいつも眼鏡をか

けて青のジーンズをはき、大学院生と実験計画を検討していた。そして分析結果を再確認し、チームの最新の研究結果の意義について議論していたのだ。

 

彼が研究者になるまでの道のりは、順調なものだった。生物学の学士号を取得した後、英国最大の化学会社であるインペリアル・ケミカル・インダストリーズ(Imperial Chemical Industries、ICI)の資金援助を受けて博士号を取得した。ICIは、種子などの農産物をバイオエンジニアリングするシンジェンタ社と、ワクチンメーカーのアストラゼネカ社の親会社である。

▶ 続きを読む
関連記事
欧州金属協会がEU本部前に棺を並べ、中国製部品の安値流入への対策強化を要求。欧州製造業の空洞化や雇用喪失への懸念が高まる中、EUの対中貿易措置の行方に注目があつまる
ベルギー検察は、半導体メーカーBelGaNの元幹部をスパイ活動の疑いで拘束した。窒化ガリウム半導体の知的財産や営業秘密が中国企業に流出した可能性を捜査
EUはグリーンランドに2億ユーロを投資すると発表した。通信、クリーンエネルギー、重要鉱物を重点分野とし、北極圏で存在感を強める中国共産党とロシアへの警戒も背景にある
軍も産業もエネルギーなしには動かない。脱炭素を急ぐEUと、エネルギー・産業基盤を確保する中国共産党。その差が、ヨーロッパの防衛力と戦略的自立を左右している
ロシアのプーチン大統領と会談した後、トランプ米大統領の特別代表を務めるスティーブ・ウィトコフ氏とジャレッド・クシュナー氏は9月6日、キーウでウクライナのゼレンスキー大統領と会談した。