多くの保護者はこのような経験をしたことがあるでしょう。
――子どもが嫌そうな顔で宿題とにらめっこしたり、集中できずじっとしていられなかったりなど……。
そんな時、思わず「しっかり勉強しなさい!」「じっとしなさい!」と声を上げていませんか。ほとんどの場合、怒っても子どもは聞く耳を持ちません。では、どうすれば、改善されるのでしょうか?
ご注意!言ってはいけない言葉
我が子に多大な期待を抱いている父親・母親の皆さん、子どもが勉強したくなくて、イライラしているとき、ついつい「しっかり集中しなさい!」「頑張って!」とこちらもイライラしてしまいますよね。
しかし、日本教育学研究者によると、これらの言葉はかえって子どものプライドを傷つけ、保護者の態度も、反抗する心理を高めてしまうといいます。
言うことを聞いてくれない子どもに対して、保護者はまず冷静になって、子どもの気持ちを聞き出すべきとしています。
なぜ子どもは勉強したがらないのか?
専門家によると、子どもが勉強することに抵抗を持つのには多くの原因が考えられますが、そのほとんどの場合、簡単に解決できるといいます。
1、学習環境を整える
勉強机の前に座っている子どもがイライラしているのに気づいたら、まず、部屋の温度をチェックしたり、子どもがお腹が空いたり、のどが渇いたりしていないかを聞いてみましょう。いずれも集中できない原因です。
このとき、保護者はお菓子や飲み物を出して、気分転換を試みるのも良いでしょう。
2、分からない問題を一緒に解決する
宿題の内容が難しかったり、思うように進まなかったりするのも子どもをいら立たせてしまいます。大人が仕事においてうまくいかないときにイライラするのと同じです。
このとき、冗談でも「バカだな」「しっかり授業を聞いていなかったの?」などと言ってはいけません。「難しそうだね」などと子どもの立場になって優しく声をかけましょう。そして、知恵を絞って分からない問題を説明してあげることで、子どものモヤモヤが消えてすっきりした気持ちになり、同時に保護者への尊敬も高まるでしょう。
3、習い事のスケジュールや量を調節する
我が子に特技を持たせようと、通常の授業のほかにも、校外学習や塾などに行かせている家庭も多いでしょう。宿題が終わっていないのに習い事などもあると、子どもはプレッシャーを感じて嫌がります。
遊ぶことが子どもの本性です。プレッシャーを感じて勉強に抵抗を持たせないためにも習い事や塾などを調整しましょう。
4、勉強時間を調節する
勉強時間が長いと、子どもも疲れてしまいます。そんな時は、休憩タイムを設けて音楽を聴かせたり、身体を動かしたりなどの休憩タイムを設けるのも良いでしょう。
5、子どもの気持ちをチェックしよう
上記のこととは異なり、勉強以外のことで子どもがイライラしている場合もあります。例えば、友達と喧嘩したり、気持ちが安定しなかったりなど、子どもの情緒はデリケートなので、大人が大したことないと思っていても、子どもにとっては一大事なこともあります。
そんな時は、「どうしたの?」「何か嫌なことでもあった?」などと優しく尋ねましょう。子どもの悩みを聞き出して、解決してあげましょう。心の成長として非常に重要なポイントです。
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