ディーパック・カラさんがインドからオーストラリアへ移住して以来、彼は自宅近くでハイキングをするたびに、何百もの滝や緑豊かな山々の間を舞う鳥たちの鮮やかな色彩に、何度も心を奪われてきました。
北米で一般的に見られるロビン(コマツグミ)は、赤茶色の胸の上にくすんだ羽毛をまとっていますが、ビクトリア州、ニューサウスウェールズ州、タスマニア州にのみ生息する、よりエキゾチックなロビン(コマドリの仲間)には、胸が鮮やかなピンク色をした種類がいます。この蛍光ペンのように強烈なピンクは、つややかな黒い頭部や尾、背中の羽毛と鮮やかなコントラストを成しています。さらに、ふっくらとした体つきも、とても愛らしい印象を与えます。
とはいえ、これらの地域であっても、ピンクロビンは、簡単に見つかる鳥ではありません。
2010年にメルボルンへ移住し、バードウォッチングの冒険に備えてオーストラリアの鳥をインターネットで調べていたとき、ディーパック・カラさんは初めてオンラインでピンクロビンを目にし、作り物だと思ったそうです。
「最初は本物の鳥だとは思えませんでした。あまりにも現実離れして見えたからです」と、彼はエポック・タイムズに語っています。
パンジャブ州アラチャウルで過ごした幼少期、自宅近くでホタルを集めて遊んでいた頃から自然と親しんできた40歳のディーパック・カラさんは、2018年に野鳥写真を始めました。看護師としてロイヤル・チルドレンズ・ホスピタルで勤務していない時間は、珍しい鳥を撮影することが彼の情熱となりました。

「鳥は、自然界の驚くべき多様性と美しさを体現している存在だと思います」とディーパック・カラさんは語ります。「一枚一枚の鮮やかな羽、一つ一つの独特な模様や色合いが、それぞれ物語を語っているのです」
撮影したい鳥のバケットリストは「膨大」だというディーパック・カラさんですが、ついにメルボルンから南西へ約3時間の場所にあるアースキン滝で、何か月にもわたって鬱蒼とした山々を探し続けた末、ピンクロビンの撮影に成功しました。滝の下流をたどっていると、撮影仲間が小声で「止まって、上を見て」とささやいたのです。
「そこにいました。僕の頭の上、だいたい1.5mの高さに、まっすぐ止まっていたんです」とディーパック・カラさんは言います。「笑顔が止まりませんでした。人生で最高の体験の一つです」



やがてピンクロビンは、ディーパック・カラさんにとって最も撮影するのが好きな鳥になりました。彼が最後に目撃したのは、ビクトリア州メルボルンから北東へ約1時間半のヤラ山地でした。そこでは、彼とバードウォッチング仲間が、特定のピンク色の胸をしたオス(鮮やかなネオンディーパック・カラーを持つのはオスのみで、メスはより淡いピンク色です)と顔なじみになったといいます。二人はその鳥に、まったく男らしくない名前を付けました。「ピンキー」です。
「まるで僕たちを待っていてくれるような気がするんです」とディーパック・カラさんは言います。「何度見ても、何度撮影しても、必ず大きな笑顔にさせてくれます」
「驚いたことに、ピンキーは飛んできて、カメラのてっぺんに止まったんです!」と彼は続けます。ロビンが友人のカメラに止まると、クマールはシャッターを切り続けました。二人は同時に大笑いしました。「自然の中で起こる、二度と忘れられない即興的で、喜びに満ちた瞬間の一つでした」




ピンクロビンがさえずる様子を撮影した動画。ディーパック・カラさん提供(Courtesy of Deepak Karra)
同じ旅の最中、ディーパック・カラさんはビデオカメラを使って、ピンクロビンが独特の「チュイッ・トゥルルルル」という声の後に、警告のための鋭い「チー」という鳴き声を発する様子を撮影しました。しかし、その愛らしく丸みのある体と小さなサイズから考えると、ピンクロビンが近いうちに多くの写真家を追い払うことはなさそうです。とはいえ、ディーパック・カラさんによれば、彼らの自然な防御は「見つけにくいこと」なのかもしれません。幸いなことに、ピンクロビンは臆病ではなく、多くの場合、ディーパック・カラさんが長時間露光で撮影している間も、じっと座ってこちらを見ているのです。
ディーパック・カラさんは今も、オーストラリア各地を巡りながら、バケットリストに載せた鳥たち——グラウンド・パロット、ローズクラウン・フルーツバト、スーパーブ・フルーツバト、グレイ・グラスレン、ゴウルディアン・フィンチ、そして幻のナイトパロット——を探し続けていますが、すでに撮影した鳥の数は数え切れないほどだといいます。
中でも、ビクトリア州のロータス・ガーデンで撮影したアズール・キングフィッシャー(ルリショウビンの仲間)と、ファー・ノース・クイーンズランドで見つけたバフブレスト・パラダイス・キングフィッシャー(バフ色の胸を持つカワセミの仲間)を、特に印象的な被写体として挙げています。

「仕事を10日間休み、妻と一緒にジュラテンまで車で行きました」とディーパック・カラさんは語ります。「道中でキャンプをしながら、鳥の撮影をしました」彼はバフブレスト・キングフィッシャーについて、「長く白い尾羽、赤褐色の腹部、大きくて鮮やかな赤いくちばしで知られる、とても印象的な鳥です」と説明します。
アズール・キングフィッシャーは、オーストラリア北部および東部、そしてタスマニアに生息する小型で鮮やかな鳥で、飛行中には高音の「ピーイー、ピーイー」という鳴き声を出すと、彼は付け加えます。
最近の旅では、ファー・ノース・クイーンズランドにあるアルテミス・ステーション野生動物保護区や、西オーストラリア州のパースを訪れ、さらに数十種の鳥を撮影しました。次はどこへ向かうのでしょうか。
「来週は、ハッタ=カルカイン国立公園へ行き、ピンク・カカトゥーやリージェント・パロットを追いかける予定です」と彼は語っています。
ディーパック・カラさんによるさらなる野鳥写真






(翻訳編集 井田千景)
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