牙を抜かれた戦狼 趙立堅報道官の異動 何があったのか
中国外交部(省)の趙立堅報道官が9日までに異動したことがわかった。「戦狼」と呼ばれた趙氏の異動によって好戦的な中国共産党の外交姿勢が融和に転じるのではといった憶測も出ている。いっぽう、中国の政治・経済に詳しい評論家の唐浩氏は「党の闘争精神は変わるものではない」と指摘する。
趙氏の異動先は、国境や海洋問題などを担当する外交部の国境海洋事務局だ。「副局長」という同格ポストだが、発言機会は一層少なくなるとみられる。
趙氏は昨年12月2日以降、会見場に姿を見せていない。香港メディアなどは、新型コロナに感染したと報じていた。趙氏のSNSは頻繁に更新されているが、本人の姿や生の声は投稿されていなかった。
関連記事
トランプ氏が年内のトルコ・中国訪問を電撃表明。カタールから贈られた新大統領専用機を背に、世界の勢力図を揺るがす「大国外交」への野心を語った。9月の習近平氏訪米を控え、次なる一手は何か
中国で広がる粛清の嵐、習近平の身内や浙江派も調査の標的に。SNSまで調べる異常な忠誠審査と、サインを拒み自己保身に走る中共官僚の闇
「引退しても逃げられない」 中国共産党政権では近年、退職から18年を経た高官を摘発する事例も出ている。米紙は、習近平の反腐敗運動が汚職摘発から「忠誠心を試す粛清」へ変質していると報じている
中国当局が昆明で米国籍のミャンマー人学者を拘束。米大使館は渡航リスクを連日警告し、恣意的拘束や出国制限、二重国籍不認可による領事支援の制約に注意を呼びかけた
中国共産党の重要会議で「習近平党建思想」を初めて明示。一方で幹部の発言構成や役割分担に「異例」との指摘も。党内の力学変化をめぐり観測が広がっている