中国、封鎖解除で経済は安定するか 専門家「下降トレンド変わらず」
ここ数日、中国当局はゼロコロナ政策を緩め「経済の安定を図る」とのシグナルを出している。6日、中国共産党政治局は会議を開き、経済を安定させ、経済の回復を刺激すると強調した。7日には中国国務院が厳しい封鎖管理を緩和する新措置を公表した。
長期的なゼロコロナ封鎖で、中国経済は苦境に陥っている。専門家は、ゼロコロナ政策の緩和は、短期的には一時改善をもたらすが、長期的には、中国経済の下振れは構造的原因によるもので、緩和によって長期的な下降トレンドを変える可能性は低いと指摘する。
7日、中国の最新データでは、米ドルベースの輸出は前年比8.7%減となり、パンデミックが始まった2020年1月以来最大の減少幅となり、予想されていた3.5%減を大きく上回った。輸入も10.6%減少し、2年半以来最大の下落幅となった。
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