12月9日、米アリゾナ州選出のキルステン・シネマ上院議員(写真)は、民主党を離党し無所属に切り替えたと発表した。写真は2月の議会の人事承認公聴会。代表撮影(2022年 ロイター)

米民主上院議員、離党し無所属に 上院構成50対50に

[ワシントン 9日 ロイター] – 米アリゾナ州選出のキルステン・シネマ上院議員は9日、民主党を離党し無所属に切り替えたと発表した。議会上院は、南部ジョージア州で6日行われた決選投票で民主党現職のラファエル・ワーノック氏が勝利したことにより51議席を確保していたが、シネマ氏の離党により50対50で共和党と拮抗することになる。

シネマ氏は地元メディアへの寄稿で「ワシントンの壊れた党派システムからの独立を宣言し、アリゾナで増える政党政治を拒否する人々に加わった」と述べた。

米ホワイトハウスのジャンピエール報道官は、シネマ議員の離党後も上院で民主党が過半数票を獲得できる構図は変わらず、同議員とも良好な関係を継続できるとの認識を示した。

上院では採決時に賛否が同数の場合、議長を兼務するハリス副大統領が決裁票を投じることができる。

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