中国広東省東莞市にある半導体製造工場の生産ライン (NICOLAS ASFOURI/AFP via Getty Images)

中国系技術者が相次ぎ退職 米政府の半導体技術新規制で

米政府は、国家安全保障上の懸念を理由に、中国への先端半導体技術の輸出制限を一段と強化した。12日に発効した新措置は、米国人技術者に対して中国の半導体生産・開発への関与を禁じた。中国の半導体企業で幹部を務める数百人の中国系米国人技術者は、国籍かキャリアかの選択に直面している。

バイデン政権は7日、米国の半導体技術への中国のアクセスを制限するための輸出規制を発表した。中国にある半導体製造施設で、米国人がライセンスなしに集積回路の開発、または製造をサポートする能力を制限すると規定した。

米ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)などは商務省元幹部の話を引用し、新規制は米企業だけでなく、米国のパスポートやグリーンカード(永住権)を持つ人を初めて対象に指定したとの見方を示した。中国企業に在籍する中国系米国人は、今後も勤務を継続するなら、米国籍や永住権を放棄しなければならない。

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