ウクライナのゼレンスキー大統領は9月29日、ロシア全土の少数民族に対して「恥じるべき戦争」で死ぬべきでないと述べ、ロシア政府による動員に抵抗するよう呼びかけた。16日、キーウで撮影(2022年 ロイター/Valentyn Ogirenko)

ゼレンスキー氏「動員に抵抗を」、ロシア少数民族に呼びかけ

[29日 ロイター] – ウクライナのゼレンスキー大統領は29日、ロシア全土の少数民族に対して「恥じるべき戦争」で死ぬべきでないと述べ、ロシア政府による動員に抵抗するよう呼びかけた。

プーチン大統領による部分的動員令を受け、南部のコーカサスやシベリアなど少数民族が住む一部地域では、激しい抗議デモが起きている。部分動員では、こうした貧しい少数民族が徴兵対象になるケースが偏って多いとの指摘がある。

ゼレンスキー氏は「あなた方はウクライナで死ぬ必要はない。あなた方の息子はウクライナで死ぬ必要はない」と強調し、「誰も恥じるべき戦争に加わる義務はない」と述べた。

ロシアの調査機関iStoriesがまとめたデータによると、ウクライナ戦争の犠牲者の割合は、ロシア連邦を構成する共和国の1つでモンゴルと国境を接するブリヤート共和国と、主にイスラム教徒が住むカスピ海沿岸のダゲスタン共和国で最も多い。

ダゲスタンでは先週、徴兵反対の抗議デモで100人以上が拘束された。

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