2020年10月20日、台湾の金門島で1949年の古寧頭戦役を記念して建てられたアーチの上にある軍人像(Sam Yeh/AFP via Getty Images)

「中国の埋め立てで、台湾との距離が縮まる」台湾専門家らが警鐘

中国は近年、空港建設のために台湾金門島周辺の海域で砂を採取し、大規模な埋め立てを行っている。「グレーゾーン」とされるこの行為に対し、台湾の議員や専門家らは、台湾海域の環境や国家安全保障に与える影響などを危惧している。

中国が建設中の「厦門翔安国際空港」(福建省)は2025年に完成する予定。完成後、同空港から台湾の金門空港までの距離は10km以内となる。約7割の路線やルートが金門空港と重複しているため、航空安全上の懸念も生じている。

同国際空港の建設について、台湾国防部のシンクタンク・国防安全研究院の蘇紫雲所長は大紀元の取材に対し、金門島の生態環境への破壊をはじめ、航空安全上の懸念や台湾の国家安全保障に与える深刻な影響などについて指摘した。

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