ウクライナ軍がロシア軍に対する反転攻勢を強め、東部を中心に領土を奪還していることについて、西側当局者は13日、戦争の転機になるか判断するのは時期尚早との見方を示した。12日撮影(2022年 ロイター/Vyacheslav Madiyevskyy)

ウクライナ軍の反攻加速、「転機」か判断は尚早=西側当局者

[ロンドン 13日 ロイター] – ウクライナ軍がロシア軍に対する反転攻勢を強め、東部を中心に領土を奪還していることについて、西側当局者は13日、戦争の転機になるか判断するのは時期尚早との見方を示した。

タス通信は、ロシア国防省が10日にウクライナ東部ハリコフ州の要衝イジューム周辺のロシア兵に撤退を命じ、ドネツク州の他の作戦を強化するよう指示を出したと報道。ウクライナのゼレンスキー大統領は、9月1日以降に南部と東部で合計6000平方キロメートル以上の領土を解放したと表明している。

当局者は匿名を条件に「ロシア軍の撤退の性質について議論が続いている。厳密に軍事的に考えると、参謀本部が命令した撤退であり、軍の完全な崩壊ではない公算が大きい」とし、「戦争の転換点か判断するのは尚早」と指摘。ウクライナ軍による領土奪還は「明らかに劇的」としながらも、「ロシア軍が防衛を容易にするために戦線を短縮し、そのために領土を犠牲にしたという点で、良い決断をしたことを考慮する必要がある」と述べた。

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