米軍の高機動ロケット砲システム「ハイマース」が自衛隊の奄美駐屯地で行われている日米共同訓練に参加した(陸上自衛隊西部方面隊)

ハイマースによる対艦戦闘訓練、日米共同演習で初 島嶼作戦に焦点

沖縄や九州を担当する陸上自衛隊の西部方面隊は3日まで、在日米陸軍と共同訓練「オリエント・シールド22」の実動訓練を実施した。島嶼(しょ)作戦に焦点を当て、ウクライナで大きな戦果を挙げた高機動ロケット砲「ハイマース」による対艦戦闘訓練を初めて行った。日本をめぐる安全保障環境が大きく変化するなか、日米同盟の強固な防衛意思を示した。

西部方面隊は演習を通して「相互理解による強固な日米同盟の強化を図ることができた」とし、日米間の領域横断作戦における連携を向上させたと発表した。在日米陸軍司令官のジョエル・ヴァウル少将は「日米同盟が鉄壁であることは敵も知っている。私たちはあらゆる脅威から日本を守る準備ができている」と強調した。

訓練では、ウクライナ東部戦線で多くの戦果を挙げたロケット砲システム「ハイマース」と、陸自の12式地対艦誘導弾(ミサイル)及び電子戦部隊が、接近する艦船を対象とした対艦戦闘を初めて実施した。

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