中国軍、台湾周辺海域に弾道ミサイル発射=台湾国防部
台湾国防部によると、中国軍は現地時間13時56分に台湾北部の馬祖(ばそ)諸島付近に、「東風」系弾道ミサイルを複数発射した。台湾側はミサイル防衛システムを作動して防衛にあたるとともに、地域の平和を破壊した中国の非合理的な行動を非難すると発表した。
中国国営メディアによると、台湾海峡地域などを管轄する中国軍東方戦区司令部の戦略ロケット部隊が台湾東部沖に向けて通常型ミサイルを発射し、「正確に標的を攻撃した」という。一部の台湾メディアは、弾道ミサイルが台湾の上空を通過したとも報じている。
台湾国防部は同日、台湾軍は中国側の不合理な活動に対応して監視を続け、地域の安定化を目指すと述べた。「私たちはエスカレーションを求めていないが、安全と主権に関しては身を引くことはない」と強調した。
米国のペロシ下院議長率いる米議員団が台湾を訪問した後、台湾を包囲するように、中国軍は軍事演習を4日から7日に行うと発表していた。
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