中国の英半導体買収、撤回の可能性 米の働きかけで
英国政府が5月25日、安保上の懸念から中国企業による英半導体最大手、ニューポート・ウェハー・ファブ(以下、NWF)の買収案への審査を開始すると発表した。背後に買収を問題視する米国の働きかけがあったという。
米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)3日付は、英国が調査に乗り出したことで、買収が撤回される可能性が浮上していると指摘した。
NWFは昨年7月、中国電子機器大手、ウィングテック(聞泰科技)のオランダ子会社によって買収された。
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英国政府は、中国が所有するオランダ企業に買収された英最大の半導体ファウンドリー企業、ニューポート・ウエハー・ファブ(Newport Wafer Fab)への資金提供を停止した。
7月に中国系企業に買収された英半導体受託製造最大手、ニューポート・ウエハー・ファブ(Newport Wafer Fab,NWF)は、米同業大手iDEALとの業務提携を一方的に破棄したという。iDEALが8月13日に明らかにした。
7月に中国系企業に買収された英半導体受託製造最大手NWFの買収案が「白紙撤回される」のではないかと噂されている。
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英国のビジネス・エネルギー・産業戦略大臣のクワシ・クワーテング氏は25日、中国半導体大手の聞康科技(Wingt […]