中露爆撃機が日本周辺を飛行 侵略国との共同行為は「看過できない」岸防衛相
日本で日米豪印「クアッド」首脳会合が行われた24日、中国とロシアの爆撃機が日本周辺を共同飛行した。岸信夫防衛相は、「会合を主催する我が国に対する示威行動を意図したもの」であり、より挑発的だとした。また中国が、ウクライナを侵略するロシアと行動をともにすることは「看過できない」と述べた。
防衛省によると24日の午前から午後にかけて、東シナ海から日本海へと飛行した中国の爆撃機(H-6)2機が日本海でロシアの爆撃機(TU-95)2機と合流し、東シナ海まで共同飛行を実施した。その後、中国の2機と入れ替わり新たに飛来した推定中国の爆撃機2機と、当該ロシアの2機の合計4機が東シナ海から太平洋にかけて共同飛行した。
さらには同日午前から午後にかけて、ロシアの情報収集機1機が、北海道礼文島沖から能登半島沖までの公海上空を飛行した。
関連記事
留任した小泉進次郎防衛相は、年内の安全保障関連3文書改定へ「1年目以上の速度と強度で」取り組むと表明。核や原子力潜水艦を含む議論、沖縄の基地負担軽減にも言及した
統合幕僚監部は9月14日、津軽・対馬海峡や奄美大島沖で確認したロシア艦艇3件、中国艦艇1件の動向を公表した。中露の情報収集艦を含む活動が日本周辺で相次ぎ、海洋進出の常態化が改めて浮き彫りとなった
航空自衛隊は2026年度の4〜8月、ロシア軍機や中国軍機に対応して347回の緊急発進を実施した。中国機への対応は累計215回で全体の約62%。ロシア機も8月に48回へと増加し、沖縄のF-15トラブルは現場負担を浮き彫りにした
那覇空港で航空自衛隊F-15の緊急着陸と主脚損傷が3週間内に相次ぎ、民間便にも影響が広がった。南西地域の防空任務を支える那覇基地では、高いスクランブル負荷と機体整備・再発防止が課題となっている
小泉防衛相は原子力潜水艦について、「選択肢を排除せず検討する」と表明した。長時間の潜航や高速航行といった利点がある一方、静粛性、法制度、世論などの重い課題も残る