侮ってはいけないカビの健康被害 カビの混入を防ぐには(1)
世界保健機関(WHO)によると、全家庭や店舗の約3分の1がカビに汚染されており、その数は家庭、企業、学校の合計で4500万軒以上にものぼるといいます。換気や断熱、暖房が不十分な建物は、カビが発生しやすいのです。
建物だけでなく、車やトラック、船、バスもカビに汚染されています。環境中のカビは健康にあまり影響がないと思っていても、多くの食品にはカビが含まれている可能性があります。カビにさらされる機会が増えると、これらの微生物が人間の健康に与える影響はより大きなものとなります。
建物からカビを除去するのには、確かにお金がかかりますが、カビが人の健康に与える影響はもっと大きいのです。米国では、カビによる病気の治療にかかる医療費は、すでに年間56億ドル以上となっているなど、カビが原因で起こるさまざまな病気の治療には、毎年数十億円が費やされており、その多くは有効な対策法が確立されていません。
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