家事の達人が教える手間いらず、腰痛知らずの効率的掃除法

忙しい中、多くの人々にとって、やらなくてはいけないけれども、やる時間をとるのが難しいものは掃除でしょう。しかしコツさえ掴めば、効率よく楽に汚れを落として、一日で大掃除を完成させることができますよ。

効率よく掃除する三つのコツ

「一日で家庭の大掃除を終わらせることは至難の業」と家事の達人、陳安祺さんは述べています。しかし、ポイントを絞って手際よく掃除すれば、清潔で爽やかな家を手に入れられます。

1、玄関、リビングルーム、トイレキッチンを優先
玄関やリビングルームは家の顔と言えます。トイレとキッチンは毎日使用する場所であり、最も汚れが溜まりやすいところでもあります。

2、道具の活用
巧みに道具を利用すれば、掃除の手間が省けると陳さんは紹介します。例えば、フラットモップは便利なツールの一つです。ヘッドの部分は面積が広いし、棒の部分は伸縮できますので、高いところへ上らずに済みます。ヘッド部分のペーパーを取り換えれば、キッチンやトイレの壁やドア、窓を掃除できます。

オススメする道具、洗剤
掃除機、スクレーパー、フラットモップ、フローリングワイパー及びウェットシート、重曹、酢、クエン酸過炭酸ナトリウム

重曹やクエン酸など天然洗剤のほか、市販の化学洗剤もありますが、刺激性が強く、使用する際に、マスク、手袋や眼鏡の着用など保護措置をお勧めします。
 
3、体力の配分
キッチンやトイレの掃除はこすったり磨いたりして、結構な力仕事です。リビングなどと比べると体力を消耗し、続けてキッチンとトイレの掃除をすると、手足は疲れ、腰だって痛くなります。下手すると怪我をする恐れもあります。

体力を考慮して、交互に掃除を行うことをお勧めします。例えば、トイレ掃除の後に、リビングで埃を拭いたり、整理整頓などの軽作業でリラックスしてもいいし、あるいは、トイレに薬剤を撒いて、待つ間にほかの掃除をしたりします。

キッチン、トイレ、窓、ドア…住まいの大事な部分のお掃除術を紹介!

日用品の整理
日用品が散乱していると、部屋が汚く見えてきます。例えば、家族が過ごすリビングに入る際に、真っ先に目に入るものは埃ではなく、あっちこっちに積み上げている日用品です。

陳さんは、リビング掃除のポイントは日用品の整理整頓で、埃より目に見える散乱を整理することを優先すべきだと指摘しています。

リビングだけではなく、キッチンや寝室にも、物がたくさん置いてあります。掃除する際に、まず使わないもの、壊れたもの及び期限が過ぎたものを捨てましょう。残ったものは収納ケースにまとめましょう。

模様がシンプルで、色を統一した収納ケースの使用をお勧めします。段ボールを収納ケースの代わりに使う方もいますが、お勧めできません、多くの段ボールには文字が印刷されていて、見た目もよくありません。

日用品の整理整頓は部屋の空間を解放してくれます。

・ガラス扉及び窓
窓だけではなく、ドアにもガラスを使用している家庭もあります、ガラスが汚れると、視覚的にも不快です。

ガラスを掃除する時は、まず6~10倍に薄めた酢を吹きつけてから、濡らした雑巾で拭きます。最後にワイパーを使って水垢を拭い取れば完了します。

サッシを掃除する際は、掃除機や乾いた歯ブラシを使って、溜まった埃を吸い取ったり、掻き出したりします。埃や土が濡れると、余計に汚くなりますので、乾いた歯ブラシがお勧めです。
 

窓やドアを掃除するときは、ガラスワイパーを使って水滴の跡を消します。(Shutterstock)

・網戸
網戸に付着している埃は掃除器で吸い取ります。

・床
一度濡れたモップで床を拭いて、乾いてから、除菌シートなどで、もう一度床を拭くと、床に落ちている屑や髪の毛などが取れます。

・レンジフード ガスコンロ
過炭酸ナトリウム、洗剤、水を1:1:2の割合で糊状に調合して、レンジフードやガスコンロに塗布し、約30分おいてから磨くと、カビや油跡をきれいに取り除けます。

・風呂場のドア、蛇口及び便器
上記の場所は水垢や尿石、黄ばみができやすいです。クエン酸、洗剤、水を1:1:2の割合で調合したものを塗布し、15~30分置いてからこすりつけると、汚れを落とせます。
 

クエン酸と食器用洗剤、水で作ったペーストで、水垢や尿石を落とします。(Shutterstock)

・トイレ、お風呂の床、壁
トイレや風呂場は、湿気が溜まりやすく、すぐにカビが生えます。過炭酸ナトリウム、洗剤、水を調合する方法は有効です。洗い流してから、ワイパーで水を一気に取ります。

・家電製品と家具
家電製品、靴箱、棚、たんすなどは優先順位が低いので、使い捨ての除菌シートで簡単に拭けばいいです。雑巾を洗う手間が省けます。

しかし、長年積もった埃の場合は、除菌シートだけでは不十分です。除菌シートで拭いた後、重曹を調合した水を雑巾に吹きつけ、再度拭くのがおすすめです。「長年積もった埃は水の力を借りる必要がある」と陳さんは述べています。

(翻訳・上山仁徳)