「米ウイルス研究所起源」説、「大統領脱出」説…中露は互いの偽情報を利用する(2)
生物兵器研究所をめぐる偽情報にとどまらず、ロシアと中国は主に国内向けプロパガンダの内容を一致させている。「ウクライナの過激派が民間人を人間の盾として利用している」「ロシア軍は軍事目標しか狙わない」といったロシア側の根拠のない主張を中国は検証なく報道している。戦地取材を続けるAP通信によれば、ウクライナでは学校や病院、住宅地が砲撃を受け多数の民間人が犠牲になっている。
中国中央テレビ(CCTV)はロシア政府関係者の言葉を引用し「ゼレンスキー大統領が首都キエフを脱出した」と虚偽の報道をした。中国共産党機関紙・環球時報は、ロシアの国営メディア・RTを唯一の情報源として「侵攻初日に多くのウクライナ兵が降伏した」と伝えた。
これらのことから、中国国内の視聴者やネットユーザーが目にしている戦争は、世界のほとんどの国が報道している内容とは異なっていることが窺える。
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これはウクライナ戦争終結を目的とする28項目の草案に対する、ロシア指導者として初めての公式な反応である。
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