「孔子学院が学問の自由にリスク」豪議会委員会が報告書

豪情報安全議会合同委員会（PJCIS）はこのほど発表した報告書で、敵対勢力が同国大学へ与える脅威がエスカレートしていると指摘した。PJCISの委員長を務める自由党のジェームズ・パターソン（James Paterson）上院議員は「脅威をもたらす最大の元凶は中国だ」と指摘した。

PJCISは25日、豪州の高等教育や研究機関に影響を及ぼす国家安全保障上のリスクに関する報告書を発表した。

PJCISは1年以上にわたって調査した結果、大学職員や学生を脅迫しようとした事例や、スパイ行為、知的財産の窃盗などを確認したという。

オーストラリアの法輪功団体の代表は13日、豪州議会での証言陳述で、中国政府は同団体にさまざまな妨害工作を働いており、豪州の民主、自由、人権を脅かしていると主張し、豪政府に調査を要請した。

フランス上院は5日に記者会見を開き、『大学における欧州以外の国の影響（les influences étrangères extra-européennes à l’université）』と題した特別報告書を発表した。

ドイツの2大学で開催する予定の新書討論会が、中国から圧力を受け、キャンセルされた。

中国政府は米国の数十の大学との提携関係を利用して軍事技術を収集していたことが、米シンクタンクの調査で明らかになった。

米国のニューヨーク州立大学（SUNY）が昨年12月、各キャンパスにある孔子学院を閉鎖したことがわかった。ニューヨーク州の地元紙タイムズ・ユニオンが2月27日、報じた。