世界中のピラミッド(50)メキシコ トラチウアルテペトル
トラチウアルテペトル
「トラチウアルテペトル」は「人工の山」を意味しており、かつてはテオティワカンの太陽のピラミッドよりも大きいピラミッドでした。しかし、山崩れなどにより、今はただの山、あるいは丘にしか見えません。
トラチウアルテペトルのピラミッドは200年に建設開始され、当時は、5層しかありませんでした。その後、52年ごとに、ロシアのマトリョーシカ人形のように、元のピラミッドを上から被せるようにして増築されていき、最後の増築では、7層まで増やされ、底辺は450m、高さも55mありました。
頂上にはかつて、雨の神チコナウキアウィトルの神殿が建てられており、生きた人間の血や生命を生贄として神に捧げていました。
その後、トルテカ人がこの町を占領し、宗教の町に変えました。ピラミッドの周辺にある3つの祭壇は、トルテカ人によって作られたものだといわれています。
1931年から、考古学者らは25年かけて8kmのトンネルを掘り、ようやくこのピラミッドにまつわる謎を解き明かしました。
麓の暗いトンネルから中に入り、中心は洞窟になっていて、地下水脈が流れています。
1594年、スペイン人はカトリック教の力で、異教の文化を抑えようと頂上にバロック様式の教会――レメディオス教会を建てました。その後、スペイン人はチョルーラに365もの教会を建てると宣言し、この場所を完全にカトリックの聖地に変えたのです。(つづく)
――正見ネットより転載
(作者・意文/翻訳編集・天野秀)
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