2020年7月21日、コロンビアのカリで、国立食品医薬品監視研究所(INVIMA)が認可した医薬品「イベルメクチン」のボトルが入った箱を見せる保健員(Photo by LUIS ROBAYO/AFP via Getty Images)

興和、試験中のイベルメクチン「効果明らかにできれば意義は大きい」

ノーベル賞学者・大村智博士が開発したイベルメクチンは長年にわたり寄生虫治療薬としてアフリカなどで使用され、多くの命を救ってきた。世界保健機関(WHO)の必須医薬品リスト入りする安価なこの薬は、中共ウイルス(新型コロナウイルス)感染症の流行が始まって以降、日本国内外の複数の医師や研究者がかねてコロナ感染症の症状を和らげるのに有効だと指摘してきた。

しかし、欧米や日本当局からコロナ治療薬としての承認を得られていない。イベルメクチンの試験を進める製薬大手・興和は「試験で効果を明らかにする意義は大きい」と大紀元の取材に答えた。

イベルメクチンは駆虫薬のみならずインフルエンザ、デング熱、ジカ熱などのウイルス増殖を抑える効果があることが、非臨床試験で確認されている。海外の複数の研究機関は臨床試験を通して新型コロナウイルスの増殖の抑制を確認している。北里大学は2020年のマウス実験で肺炎を引き起こすウイルスの増殖をイベルメクチンが抑制したと発表した。

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