1月17日、通常国会の冒頭で施政方針演説を行う岸田首相(Photo by PHILIP FONG/AFP via Getty Images)

「日本外交のしたたかさが試される一年」岸田首相、初の施政方針演説 

岸田文雄首相は17日招集された第208回通常国会で就任後初の施政方針演説を行った。自由や法の支配といった普遍的価値観を共有する国々と連携して抑止力を高め、防衛力を抜本的に強化することで国民を守り抜く「新時代リアリズム外交」を打ち出した。デジタルを活用した地域創生や経済の再生、災害対策などにも言及した。会期は6月15日までの150日間。

岸田首相は「厳しさと複雑さを増す国際情勢の中で、日本外交のしたたかさが試される一年だ」と述べ、「外交・安全保障の基軸である日米同盟の抑止力・対処力を一層強化」する考えを示した。安全保障協力の強化に繋がる「円滑化協定」を署名したオーストラリアとは「特別な戦略的パートナーシップ」であると強調した。

関連報道:日米首脳、21日にテレビ会談 中共の脅威に対抗し「揺るぎない絆」示す狙い

▶ 続きを読む
関連記事
小泉防衛相は29日、フィリピンで開かれた第13回拡大ASEAN国防相会議(ADMMプラス)への出席後、記者団の取材に対し、中国共産党の国防部長・董軍との会談が実現しなかったことについて「残念に思っている」と語った
ドイツのメルツ首相が、中国共産党(中共)に対し、台湾海峡で武力を行使してはならないと警告した。28日、日本を訪問したメルツ氏は高市早苗首相と会談し、中共がもたらす安全保障上の脅威に共同で対応するため、軍事協力を強化することを決めた。
日本とフィンランド両政府は10月26日、防衛装備品や技術の共同研究・開発・生産を促進するため、「防衛装備品及び技術の移転に関する協定」に署名した。両国間で移転する装備品や技術の適正な管理に関する法的枠組みを整備し、安全保障・防衛協力の強化につなげる。
中共外交部の郭嘉昆報道官は26日の記者会見で、福田康夫元首相の逝去に哀悼の意を示す一方、福田氏が日中間の政治文書を重視していたことを引き合いに、「日本の現政権を担う者たちは、自らを省みるべきだ」と注文をつけた
外務省の中村仁威欧州局長は14日、ロシアのニコライ・ノズドレフ駐日大使を外務省に呼び出し、ロシア連邦保安庁(FSB)によるサハリン州での日本人拘束と、中国黒竜江省の政府関係者らによる北方領土・択捉島への訪問について申し入れを行った